こんにちは。日本で生まれ、子供の頃からアニメや漫画が大好きで、愛や勇気・友情といった人生観を学んだ、OBTです。
この記事では、2018年4月〜6月に放送されたアニメ
を取り上げ、本書のあらすじを簡単に解説し、私が独断で選んだ見どころ3選とそのおすすめシーンから、本作品の魅力と感想をお伝えします。(ネタバレ・グロ注意)
また、本記事は、『魔法少女サイト』を鑑賞し、私が人生に影響を受けたことを中心に感想を述べています。
そのため、本作品の紹介よりも、自己啓発的な視点が多いかもしれませんが、もうご覧になられた方や、まだご覧になっていないという方は、一度鑑賞していただけたらと思います。
きっと、この記事を読んでいるあなたにも、どんなに絶望して、自分や世界を信じられなくなっても、絶対、今を変えられると信じて抗うことを忘れず立ち上がる姿に勇気をもらうことでしょう。
※この記事は、解説上、多少のネタバレが含まれています。
※本作品『魔法少女サイト』は、暴力シーンやグロ描写があります。
『魔法少女サイト』感想とおすすめシーン3選(ネタバレ・グロ注意)
『魔法少女サイト』 あらすじ解説
主人公・朝霧彩は、どこにも居場所がない少女です。学校では壮絶ないじめを、家庭では兄から暴力を受け、毎日死を望む日々を送っていました。そんなある日、主人公・彩の前に『魔法少女サイト』という謎のサイトが現れます。そのサイトは、不幸な少女に魔法のステッキを与え、魔法少女にしてくれるというものでした。翌朝、登校した主人公・彩は、下駄箱の中に不思議な拳銃型のステッキを見つけます。その後、事件が起きて..。主人公・彩が、過酷な現実と向き合い、友達と共に、今を全力で生き抜いていく物語です。
© 佐藤健太郎（秋田書店）／「魔法少女サイト」製作委員会
『魔法少女サイト』おすすめシーン1 「ずっと、ずっと、独りで…。辛かったんだね」(ネタバレ・グロ注意)
第5話「復讐と決意」主人公・彩が初めてできた友達の奴村を介抱するシーン
「辛かったね…、奴村さん。ずっと、ずっと、独りで…。辛かったんだね。」
「奴村さん。私は奴村さんにいっぱい救われた。だから今度は…、今度は、私が。私が奴村さんを一人にさせないから！絶対、一人にさせないから！」セリフ引用元：第5話「復讐と決意」作中より
『魔法少女サイト』の主人公・彩は、魔法のステッキを手に入れたことで、奴村さんというお友達が初めてできました。
奴村さんは、主人公・彩にとって、現実と向き合う勇気をもらい、外敵から守ってくれていました。
しかし、奴村さんもまた、自分の不幸と対峙しており、主人公・彩はその現場を目撃します。
守られていた存在もまた、孤独だったのです。
現実でも、不安や不幸は不意に襲ってくるものです。
そして、この世界に孤独じゃない人間はいません。
あなたが、強いと思う人や、守ってくれる人も、大なり小なり色々な問題や課題があります。
その人の弱さを実際に見て触れた時、私たちができることは「寄り添う」ことです。
寄り添うとは、その人の視点で物を見て、その人の立場になって考える。そう、「共感する」ことです。
共感とは、専門的な勉強をして一部の人ができる特別なものではなくて、その人のことを理解しようとする努力によって得られる技術だったです。
そんな大事なことを、『魔法少女サイト』の主人公・彩から、教えてもらった見どころのおすすめシーンだったのではないでしょうか？
『魔法少女サイト』おすすめシーン2 「違う…。被害者面してるのは、そっちよ！」(ネタバレ・グロ注意)
第5話「復讐と決意」主人公・彩がいめじを行っていた雫芽に初めて言い返したシーン
「私が奴村さんを守るって！」
「…黙れ。」
「お友達だから。奴村さんは私にできた初めてのお友達だから！」
「…黙れ。」
「私の大切な、大切な、唯一の、お友達だから！」
「黙れよ！」
・・・(中略)・・・
「違う…。被害者面してるのは、そっちよ！」
「ずっと、ずっと、ひどいことばかりされ続けて、ずっと、ずっと、苦しんで耐えてたけど、私の心はもうずっと前に殺されてた！」
「何度も、何度も、死ぬことを考えて。でもそんな勇気もなくて、ずっと毎日苦しみに耐えてた。」
「そんな私の気持ちを、一度でも考えたことがある？」
「毎日、毎日、死にたいと思って生きている人の気持ちを考えたことがある!?」セリフ引用元：第5話「復讐と決意」作中より
主人公・彩が、いじめを受けた相手に、初めて自分の本音をぶつけて言い返したシーンでした。
自分以外の守るべき大切な人ができたことと、対抗できる武器を手に入れたことで、自分の置かれている状況を変えようと決意した瞬間でした。
また、誰かのために強くあろうとする心の変化も感じられます。
『魔法少女サイト』の取り上げる世界は、不幸な境遇にある少女を中心に展開されています。
登場人物は、過酷ないじめや、虐待、犯罪といった何かしらの不幸に遭遇しています。
そのことにより、少女たちは、魔法のステッキを手に入れるのですが、だからと言って、過去は変えられる訳ではありませんし、心に負った傷は、治る訳ではないのです。
確かに、魔法のステッキは、少女たちに力を与かすが、それでもできることは、現実を受け入れて、生きていくしかないのです。
このシーンの主人公・彩の立ち上がって銃を向ける姿は、そのことを、実感させられた見どころのおすすめシーンだったのではないでしょうか？
『魔法少女サイト』おすすめシーン3 「わたしの不幸は誰かが決めるものじゃない！」(ネタバレ・グロ注意)
第12話「私たちは不幸じゃない」主人公・彩が初めてできた友達の奴村と敵である管理人にメッセージを伝えるシーン
「わたし、もう自分を、世界を恨まないよ。だって…、あなたに出会えた。」
・・・(中略)・・・
「君たちは不幸？」
「わたしは不幸だから魔法少女になった。でも、今これだけはわかる。わたしの不幸は誰かが決めるものじゃない！」セリフ引用元：第12話「私たちは不幸じゃない」作中より
『魔法少女サイト』では、魔法のステッキという共通のアイテムや、不幸という同じ境遇、同年代の同性、管理人という共通の敵、生き残るという同じ目的などで、小さいながらもコミュニティを形成していきます。
現実でも、辛い状況を変えることができるのは、一人で立ち向かったり、強力な武器を持って闘ったりすることではなく、現実の今の状況を受け入れる覚悟と勇気、それと同じように共感してくれるコミュニティを持つことです。
一人だけで解決しようとしたり、一人で闘ったりしないこと、社会的に弱いと勝手に思われてる人たちとも仲間を持つこと、そのためにその場所から逃げること等は、決して恥ずかしいことではありません。向こうから挑んでくる敵や、環境というのは自分の力で変えられるものではありません。
私は、最終話をあまり記事にしたくない気持ちが強いのですが、本作品『魔法少女サイト』は、苦しい今この瞬間も人生を精一杯生き抜くというテーマを感じたため、ここは外せない見どころのおすすめシーンだと思いました。
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『魔法少女サイト』感想
『魔法少女サイト』のように、不幸な出来事の襲来は、年齢や性別など関係なく、突然だったり、永続的だったりします。
そのため、どんな人でも、そんなに強くなれない時があります。
自分の置かれている今の現状が、どんなに理不尽で酷い時もあります。
それが自分のせいではなく、世界や運命のせいだと呪いたくなる時があります。
現状を変えたくて、もがいてあらがっても、選べる選択肢は限りなく少なく、自分が望んでいない選択肢しか選べない時だってあります。
それでも、主人公・彩のように、泣いて、傷ついて、悲しんだその後は、どんなに絶望して、自分や世界を信じられなくなっても、あらがうことを忘れない。
自分だけは、自分の可能性と仲間を信じて、自分の心に嘘をつかない。
絶対、今を変えられると信じて、ハッピーエンドを目指す姿に、心を動かされました。
『魔法少女サイト』最後に
みなさんは、いかがでしたか？
以上、『魔法少女サイト』の見どころのおすすめシーンを私の独断で、3つ選びましたが、1話から最後まで一気に鑑賞していただけると、より物語の深みと人生と向き合う大切さが味わえるかと思います。
また、アニメだけでなく、原作漫画(「魔法少女サイト」①〜⑬[週刊少年チャンピオン]秋田書店 著者：佐藤健太郎)も合わせて是非ご覧いただければと思います。アニメとは長さやストーリーが異なるため、より深みをますものになるかと思います。
著作者：佐藤健太郎 連載誌：週間少年チャンピオン 出版：秋田書店
著作者である佐藤健太郎様の他代表作『魔法少女・オブ・ジ・エンド』別冊少年チャンピオン（秋田書店出版）
最後に、この記事が、あなたの人生と、本作品をより味わい深いものになれば幸いです。
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