『出会って5秒でバトル』アキラから学ぶ【対人スキル系11選】

漫画

こんにちは。日本で生まれ、子供の頃からアニメや漫画が大好きで、愛や勇気・友情といった人生観を学んだ、OBTと申します。
この記事では、2015年から連載が開始され、2021年7月から放送開始された、はらわたさいぞう様著作

『出会って5秒でバトル』1巻〜2巻

を取り上げます。その中でも、主人公のアキラを通して、筆者が人生の学びや教訓となった対人スキル系を、大きく11つ選んで取り上げ、本作品『出会って5秒でバトル』と主人公アキラの魅力をお伝えできればと思います。(ネタバレ注意)
「まだ読んでいない」「これから読もうとしている」「もう読んだよ」と言った方でも、余韻を楽しむといった感じで、軽く一読していただけたら幸いです。
きっとこの記事を読み終えた頃には、読み終わる前までと比べ、あなたの人生がより豊かな物となっていることかと存じます。

本作品『出会って5秒でバトル』では、暴力シーンや残虐なシーンが含まれています。

 

※この記事は、解説上、多少のネタバレが含まれていますが、ご紹介する作品に興味を持っていただけるよう、引用は最小限に配慮しております。なお、本記事の内容は、筆者の個人的な見解によるものです。そのため、本作品の著作者様のご思想や解釈等とは、一切関係ございません

 

『出会って5秒でバトル』アキラから学ぶ【対人スキル系11選】(ネタバレ注意)

出会って5秒でバトル(1) (裏少年サンデーコミックス)

原作:はらわたさいぞう 作画:みやこかしわ 
連載誌:裏少年サンデーコミックス 発行所:小学館

前回の記事はこちら↓ こちらも合わせてどうぞ。

『出会って5秒でバトル』アキラから学ぶ【対人スキル系11選】(ネタバレ注意)2「相手の思考を読んで対応する対人スキル」

本作品『出会って5秒でバトル』の主人公アキラから学ぶべきポイントの2つ目が、

「相手の思考を読んで対応する対人スキル」

です(ネタバレ注意)。

 

言葉や行動の反対を考える

「現状 不自然な点が三つある」

引用:1巻 004「クリア条件」より

説明会場での魅音の説明から矛盾点を読み解くシーンより抜粋。

主人公アキラは現状を冷静に分析し、魅音の説明と現状に明らかな矛盾や食い違いを発見しています。このことは、私たちの日常にも必要な能力だと言えるでしょう。人の言ってることを全て鵜呑みにせずに、「でもそれって本当?」と心の中で反論し、言葉の反対にある部分といった逆説的に考える癖をつけておきましょう。

そうすることで、物事を別の角度から考えられるため、思いもしなかった発想が生まれたり、騙されたにくくなったりすることができます。

言われたことに「それって本当?」と心の中で反論する。

 

他者に自分の能力を想像させる

「俺の「能力」は…!? …なんだって?」

引用:1巻 003「ルール」より

主人公アキラの能力が、「相手があなたの能力だと思った能力」ということを告げられたシーンより抜粋。

「相手に能力を伝える状況と、参加者全員が想像できる強力な能力。あとはタイミングだけ」

引用:1巻 006「チュートリアル②」より

「相手に自分の能力を想像させる」と聞いて、興味を持たれた方は多いのではないでしょうか。

他人、もしかしたらあなた自身も、勝手に自分自身のことを、「こういう人間」で、「こういう能力がある」と勝手に決めつけてしまうことってないでしょうか。人も動物と同じで、自然の中で生き抜く生存本能が備わっており、他者を「自分にとって利害があるのか」「敵か味方か」「分業で自分の弱点やできないことを補えそうか」など、自分の物差しで推し量り評価することは、自然の摂理です。

そのため、「自分を他者にどう見せる」か、また「自分は他者にどう見られているか」を意識することは、生きていく上で超重要だと言えるでしょう。要らぬ誤解を受けてトラブルを招いたり、過大や過少の評価をされすぎて無理することになったり、勝手に期待され失望されたりといった、対人トラブルを未然に回避することもできます。

自分を他者にどう見せるかを意識する。

 

相手の立場に立って考えた上で、予測と備えを行う

「最初に試す能力は決まった。…一対一はこれで問題ない。次は その先のことだな。わざわざ1stプログラムと言っているんだ。ずっと一対一を繰り返すわけがない。じゃあ現状 他にどんなプログラムがくると想定できるか……」

引用:2巻 010「2時間」より

ライバルや競争相手などの立場に立って考えを巡らせることは、競合の先を行く時に不可欠な要素となります。これは、将棋やチャスなどのゲーム、バスケやサッカーなどの対戦スポーツなど、ビジネスなど共通して言えることです。また、実際に競争をしなくても、共存帯である人間社会の枠組みで生活している以上、人や社会の未来を予測して、事前に備えておくに越したことはないでしょう。

相手の立場に立って考えた上で、予測と備えを行っておく。

 

話を上手にそらす

「よし…、話がそれた」

引用:2巻 010「2時間」より

人と人との会話には流れがあります。流れを読まずに、正直に自分の言いたいことを言うのもいいですが、言いたくないことはわざわざ言わなくていいように、上手な話題をそらし方を知っておく方が、あなたの人生はより生きやすくなるでしょう。アキラの会話はその参考になるかと思います。

話の上手なそらし方を身につける。

 

説明を要するものは曖昧な表現がないか見つけ具体的にしておく

「「相手」とは何を指すのか?」

引用:2巻 010「2時間」より

曖昧な表現は、良い意味でも悪い意味でも、色々な解釈ができます。そのため、場面や相手によっては都合良く使われます。しかし、あなたにとって人生に重要な意味を持つ内容の説明や書類の場合は、後から「聞いていなかった」とか「意味が違う」などのトラブルが起きないように、特に具体的にしておく必要があります。そのため、面倒くさいですがいざと言う時のために、「抽象的な部分(あいまいな表現)をいかに見つけることができる」かを意識しておきましょう。具体的にできることは、少なくともあなたを守ったり、選択肢を豊かにしてくれることでしょう。

抽象的な曖昧な表現を見つけ、具体的にしておく。

 

隠れることは悪くない

「いい隠れ蓑になってくれる」

引用:2巻 010「2時間」より

誰かや物事の影に隠れることは、上手に生きていく上で身につけておきたいスキルの一つです。昆虫や動物も人間に見つかると何かしらに巻き込まれてしまうように、あらかじめ人の目に止まらないようにしておくことは、要らぬトラブルを避けることができます

人の目に止まらないようにすることも重要。

 

気持ちを早く切り替えて考えることに集中する

「…落ち着け!見る事と考える事をやめるな…!」

引用:2巻 012「また今度」より

理解が追いつかない非日常的なことや予定外のこと、特に生命に関わる死や事故などを目撃すると、思考が停止し、判断力も低下して、正常の判断ができなくなってきます。そのため、気持ちの切り替え方法は、あなた自身でしっくりする方法を見つけるしかありません

気持ちを早く切り替えて少しでも考える時間に当てる。

 

話を戻す

「そこまで!…二人の言う通り、俺達は「仲間」なんだろ。そうやって意見や主張をぶつけ合うのも必要だと思うけど、でもそれって今かな?そういうのは、また「今度」話そうよ」

引用:2巻 012「また今度」より

話し合いの場面で意見がまとまらなくなったり、本来の結論や趣旨から脱線した場合に参考になる場面だと思います。例:一旦、強い言葉で強制制止、→お互いの主張に共感する、→論議の保留の提案、→本来の議案(この場面では直面する課題への対処方法)に戻す

話し合いの場面で硬直した場合は一旦仕切り直す。

 

優先順位を考える

「となると…、俺がここで優先するべきは勝利じゃない」

引用:2巻 016「実験」より

冷静に現状を把握し、前提条件を整えることができたら、目先の自分の勝利よりも優先すべきことが他にあるかもしれません。例えば、時間を稼いだり、情報を多く収集したりといったように。ただし、それを実行するには損な役回りになるかもしれませんが、自身の中で、その根拠と優先順位がはっきりしていれば、少々のことで気持ちがブレることはなくなるでしょう。

優先順位とその明確な根拠をはっきりさせておく。

 

PDCAを回すように実際に試す

「さあ…、実験だ」

引用:2巻 016「実験」より

何事も目標や計画があるなら、実際に行動をしてみましょう。実際にしてみないと、その難しさも楽しさも分かりません。全て、机上の空論や空想で終わってしまいます。せっかく良い案が浮かんだのなら、ダメでもともと。もしダメだったとしても、「なぜダメだったのか」と言う失敗の経験や失敗理由などのデータが取れるため、長い目で見ると失敗ではなくなります。その失敗は、全てあなたの糧となるでしょう。

目標や計画ができたら実際に行動をして検証する。

 

無い物ねだりをするよりも要は物の使い方が超重要。

「結局は、どんな能力も、誰がどう使うか次第…って事」

引用:2巻 017「俺は主人公」より

初期の状態では、自分の置かれている環境や手札は決まっています。手札を増やすことも重要ですが、今すぐ手に入る訳ではないのなら、今持っている手札で戦うしかありません。それなら、持っている手札を上手に使う方法を先に考える方が安定します。

何より先に自分の持っている手札の使い方を考える。

 

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「人の心や関係はゲームのように攻略できないから悩んだり葛藤が起こる」

です(ネタバレ注意)。

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引用:17巻 146「相棒」より

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この答えに至るまでの過程を通して、私たち自身の人間関係での悩みに当てはまる部分は多いのではないでしょうか。

物語の核心にも触れた <<厄災>> 編完結にて、これまでにアキラが仲間を通して得たものと、成長を感じさせられる総体制でした。今後の展開に乞うご期待です。

 

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引用:16巻 136「合わせ鏡」より

 

『出会って5秒でバトル』終わりに

いかがだったでしょうか? 本作品『出会って5秒でバトル』では、ご紹介した主人公アキラのように、人生に役立つ立ち振る舞いや考え方などが盛りだくさんで、また違った角度から楽しめる漫画だと思います。この記事を、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、この記事があなたの人生に少しでも役立つきっかけとなれば幸いです。
最後に、今後のはらわたさいぞう様のご活躍にご期待いたします。

 

出会って5秒でバトル(17) (裏少年サンデーコミックス)

原作:はらわたさいぞう 作画:みやこかしわ 
連載誌:裏少年サンデーコミックス 発行所:小学館

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