『水は海に向かって流れる』見所3選【名言と感想】(ネタバレ注意)

漫画

こんにちは。日本で生まれ、子供の頃からアニメや漫画が大好きで、愛や勇気・友情といった人生観を学んだ、OBTと申します。
この記事では、2018年から連載が開始されてた2020年に完結した

『水は海に向かって流れる』

を取り上げ、本作品のあらすじを簡単に解説し、個人的な主観ではございますが、本作品『水は海に向かって流れる』の見所3選と、おすすめしたい内容や名言の数々、その感想や魅力(ネタバレ注意)などをご紹介いたします。
まだ読んでいないという方や、気になってこれから読もうとされている方、またもう読まれたと言う方でも、余韻を楽しむといった感じで、軽く一読していただけたら幸いです。
きっとこの記事を読み終えた頃には、読み終わる前までと比べ、あなたの人生がより豊かな物となっていることかと存じます。

※この記事は、解説上、多少のネタバレが含まれていますが、より深い興味を持っていただけるよう配慮しております。

 

※この記事は、解説上、多少のネタバレが含まれていますが、ご紹介する作品に興味を持っていただけるよう、引用は最小限に配慮しております。なお、本記事の内容は、筆者の個人的な見解によるものです。そのため、本作品の著作者様のご思想や解釈等とは、一切関係ございません

 

『水は海に向かって流れる』見所3選【名言と感想】(ネタバレ注意)

 

 

水は海に向かって流れる コミック 1-3巻セット

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

『水は海に向かって流れる』あらすじ簡単解説

主人公の直達くんは、高校への進学を機に、おじさんの家に居候することになったのだが、最寄の駅に到着すると、待っていたのはおじさんではなく、榊という女性であった。色々と思いを巡らせる中、案内された家は、本作のメインヒロインである26歳OLの榊さんと、マンガ家になっていたおじさんの他に、女装した職業が占い師の男性、大学教授の4人のシャアハウスであった。物語はここから、一つ屋根の下、老若男女の奇妙な共同生活が始まるのだが、主人公の直達と榊さんとの間には、思いもよらぬ因縁があり…。

『水は海に向かって流れる』見所1 魅力ある登場人物

本作品である『水は海に向かって流れる』の見所の1つ目は、あらすじでもご説明した個性豊かなキャラクターたちではないでしょうか。共同生活という場が他者との距離感を近づけ、日常の中にある何気ない自然な対話が、本作品の登場人物をより身近に感じられることでしょう。
また、普通なら特に何でもない何気ない一言が、より深みのある言葉(名言)に変わっていくと言う不思議さも実感できるでしょう。隠れた名言や、クスッと笑える言葉たちを拾っていくのも本作品の楽しみ方の一つではないでしょうか。
それでは、簡単に見て行くとしましょう。(ネタバレ注意)

直達くん(姓は熊沢)

主人公。高校一年生の男の子。ある日、父が不倫していた事実を知ってしまいますが、そのことで傷ついている榊さんのために奮闘する、グレずにまっすぐに育った良い子。

榊さん(名は千紗)

メインヒロイン。26歳独身OL。母が不倫をして戻ってこなかったと言う過去を、ずっと引きずりながら生きていましたが、主人公の直達くんとの出会いで、徐々に前を向くことができるようになっていきます。最後は…。

おじさん

主人公・直達くんのおじさん。職業は漫画家。ペンネームは「ニゲミチ先生」。住人の皆からは、ペンネームで呼ばれています。

泉谷さん(名は楓)

主人公・直達くんと同じクラスの女の子。直達くんが気さくに話しかけたがきっかけで、ほのかに恋心を抱くようになります。

泉谷さんのお兄さん

職業は占い師。結構当たると評判があり、仕事中は女装をしています。同時に、ストリートファイターの異名も持ち合わせているようです(住人談)。

教授(姓は成瀬)

ヒロインの榊さんのことは、子供の頃から知っているせいか、直達くんと2人のことを何かと気にかけてくれます。

ミスター・ムーンライト

河川敷で捨てられていた猫を、主人公の直達くんが保護したのをきっかけに、みんなで飼うことになりました。名前は、泉谷さんのお兄さんが命名しましたが、長いためムーちゃんと呼ばれています。ほっこり癒し系の存在です。

『水は海に向かって流れる』見所2 流れていく穏やかな日常と、緩やかに加速していく運命の歯車

本作品『水は海に向かって流れる』では、クスッと笑い所のあるコミカルなタッチと、シリアスが織り混ざりながら、物語が進んでいきます。そのバランスが絶妙で、あっと言う間に読み終えてしまうことでしょう。伏線回収も多いので、最初から何度も読み返すことを、おすすめいたします。また、陰影や間の使われ方も絶妙で、世界観に入る上で重要な要素です。(一部ネタバレ注意)

 

#4 第4話「ピチピチチャプチャプノープランプラン」
主人公の直達くんがおじさんに真実を聞き出そうとするシーンより

 

■ シリアスと物語の進行場面
「おこづかい、いんないから、俺の質問に、正直に答えて、ほしいんだけど」
「…んー?」

■ コミカルで笑いの場面
「ただし、返答次第では、おこづかいももらう!!」
「新手のジャイアンか お前は!!」

画像・セリフ引用元:『水は海に向かって流れる(1)』

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

#4 第4話「ピチピチチャプチャプノープランプラン」
主人公の直達くんがおじさんに真実を聞き出そうとして徒労に終わったシーンより

 

■ シリアスと物語の進行場面
「…半分、持ってもらうのもいいんじゃないかと思ったけど」
「ダメかあ」

■ コミカルで笑いの場面
「何なの、ヘリウムマウスて」
「口が軽いってイミ」

画像・セリフ引用元:『水は海に向かって流れる(1)』

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

#6 第6話「ばらばら」
直達くんの父が来て、榊さんとばったり対面するシーンより

 

■ シリアスと物語の進行場面
「早く下に行って!!熊沢くんのお父さんが来てるの」
「…なんで?」
「こっちが聞きたい」

■ コミカルで笑いの場面
「ニ、ゲ、ミ、チ、先、生ー、エマーーーージェンスィー」
「もっとラノベに出てくる妹みたいに起こしてくれーっ」
「ちょっと何言ってるかわかんない」

画像・セリフ引用元:『水は海に向かって流れる(1)』

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

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『水は海に向かって流れる』見所3(名言の数々) 過去と向き合い、2人で乗り越えていく過程と、ほのかに抱いていた恋の行方

■ 前書き

10年前、主人公の直達くんの父と、榊さんの母が、不倫をしました。1巻と2巻では、その事実を知った直達くんはどうすべきか葛藤が続きます。一方の榊さんは、余計な波風が立つことを嫌い、何もなかったことにしたいと望んだ行動をとり続けます。

それでも、二人が出会ったのは運命のいたずらなのか、幸せになるための必然なのか、ゆっくりと、でも確実に、前進する流れがあり、それぞれが、本当の自分の心と向き合い、成長していく過程を見守れます。

3巻では、決意の結果、ついに榊さんの母親に再会を果たします。短い旅ですが、二人にとっては、人生の節目となる長い長い旅路です。その先に、たどり着いた世界は必見です。(一部ネタバレ注意)

 

#4 第4話「ピチピチチャプチャプノープランプラン」より

 

 

「子供は知らない方がいいこともあるんじゃないの」
「……この人は、俺が知ることを望んじゃいないのか……」

水は海に向かって流れる(1) (週刊少年マガジンコミックス)

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

#15 第15話「運命・証明・ぼく宿命」より

 

「………。もし、周りを散々傷つけまくった結果…、運命じゃなかったら、どーなる?」

 

水は海に向かって流れる(2) (週刊少年マガジンコミックス)

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

#14 第14話「修羅と酒乱」より

 

「この人がいちばん怒っているのは、自分自身になのかもしれない」

 

水は海に向かって流れる(2) (週刊少年マガジンコミックス)

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

 #23 第23話「ひかり」より

 

 

「運命って何だよ。そんなもんあったら誰も間違わないだろ。
ちがう…。そんなもんあると思っているから間違えるのか。
コントロール出来ないのが怖いから、容量の大きい言葉に容れとくのか」

 

水は海に向かって流れる(3) (週刊少年マガジンコミックス)

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

 

#19 第19話「2回めの」より

 

「榊さんがお母さんを大好きだったことは、死ぬまでずっと俺がおぼえていればいい」

 

水は海に向かって流れる(3) (週刊少年マガジンコミックス)

著者:田島列島 連載誌:別冊少年マガジン 著書:講談社コミックス

■ まとめ

3巻で完結と言うこともあるのですが、コミカルなテンポで物語が進むため、あっという間にラストまで辿り着きます。ラストを読み終えた後、2人(特にヒロインの榊さん)の表情が、1巻の出会いの時と変化しているのを見て、幸せの余韻で心がいっぱいになることでしょう。過去と向き合い、それでも今ある現実を生きていく、人間の強さと幸せの定義を教えられる最高の作品だと言える、おすすめの作品です。

また、本作品『水は海に向かって流れる』を、おすすめする理由の一つとして、読めば読むほど、個性豊かなキャラクターたちを身近に感じ、ここで紹介したような隠れた名言が多数、飛び出していることに気がつくことでしょう。

 

『水は海に向かって流れる』終わりに

本作品がより一層深みを増して形で一読していただけるよう、なるべくネタバレせず、興味が惹けるよう引用には配慮いたしましたが、いかがだったでしょうか?
最後まで、この記事を読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの人生と、本作品『水は海に向かって流れる』が、少しでもより味わい深いものになるきっかけとなれば幸いです。
なお、本作品『水は海に向かって流れる』は、2020年「第24回手塚治虫文化賞新生賞」を受賞し、宝島社「このマンガがすごい!2021」にランクインしております。
また、著作者である田島列島様の他の作品としては、「田島列島短編集 ごあいさつ」や、「子供はわかってあげない(上・下)」があげられます。よければ、合わせてご愛読いただけたら幸いです。最後に、今後の、田島列島様のご活躍に期待いたします。

 

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